あきらめて生きよう
私の映画ベスト1は『アポロ13』です。大好きな映画です。7年前に3年生を持っていたとき,3学期にみんなで『アポロ13』を観たことを思い出します。入試のときの面接や作文で『アポロ13』にふれた生徒が何人もいました。
(レンタルビデオを学校で見せるのは著作権違反になると思います。あの頃はそんなこと考えても見ませんでした。『プロジェクトX』のDVDを授業で見せるのもやっぱりまずいんだろうなぁ)
『アポロ13』のクルーやヒューストンのメンバーは,「あきらめる男たち」です。諦めない男じゃないかといわれそうですが,実はあきらめている男たちなのです。
大辞泉で「あきらめる」を調べると【諦める】と【明らめる】が載っています。私の使っているワープロソフトでは【諦める】しか出てきません。【諦める】の意味は,『希望や望みがないと思ってやめる』ということです。
もう一つの【明らめる】は『事情や理由を明らかにする』と言う意味です。もともとの「あきらめる」は【明らめる】だったようです。
諦めないで努力すると言った場合は,希望や望みを捨てずにやり続けるということになります。
明らめて努力すると言った場合は,自分のすべきこと,やらなくてもいいこと,やってもしょうがないこと,やってはいけないことをはっきりと自覚した上で努力するということです。
「もう少し身長が高ければスパイクが打てるのにな」と思っても,身長はいつ伸びてくるかわからないし,努力すれば必ず伸びてくるというものでもない。いつまでも身長のことに心を奪われているよりも,明らめてジャンプ力をつけるようにトレーニングするとか,正確なレシーブができるように練習を積むとか,自分の課題を見つけてそれに励むようにしたほうがよいと思います。
悩んでもどうしようもないことをいつまでも考えているより,何か糸口を見つけて行動した方がよいと思う。ただ,どうしても糸口を見つけることができないことがあるから悩んでしまうんだなぁ。
登山や野宿ツーリングをしていて,アクシデントに見舞われることがあります。そんな時は「来なきゃ良かった」とか「あの時ああすれば良かった」とか考えている暇はありません。その時すべきこと,やってもしょうがないことを区別して,すぐにでも行動しなければなりません。何をすべきかわかっている人は,けっしてパニックには陥りません。
さて,話を戻しましょう。
『アポロ13』の男たちは,やるべきこと,やってもしょうがないことを明らめて,最後まで帰還するための努力を続けます。これぞ,私の理想とする生き方です。


Comments
はじめまして。とても心に響きました。
どうしても糸口を見つけることができずに、
悩んでしまっている一人です。
ちゃんと「明らめる」事ができたら、
どんなに違った人生が開けるだろうと、
いつも思います。
Posted by: きんちゃん | 2004.02.27 at 04:34 PM